「叙勲受章に思う」 上尾中央医科グループ 会長 中村 秀夫 会長 中村 秀夫
  平成十四年十一月十二日は、私にとって一生忘れ得ぬ一日となりました。この日は秋の叙勲の伝達式であり、天皇陛下より裁可され、はからずも勲三等瑞宝章の栄に浴し、国が長年の地域医療への貢献を評価して下さったことは、私個人の力ではなく、私と共に地域医療を支えた多くの職員や地域の皆様方のご指導、ご支援の賜であり、皆様を代表して受章したものと考えております。家族共々心より深く感謝申し上げます。
  この日は私の心を映すかのように晴天に恵まれ、家内と共に厚生労働省にて、大臣より勲章と賞状を受けた後、皇居に赴きました。坂下門から宮内庁を通り、新宮殿内の豊明殿に案内され、心地よい緊張の中、待機していると、天皇陛下が正装された姿でご来臨され、受章者に「社会のために貢献した方に送られる勲章です。長い間ご苦労様でした。これからも身体に気をつけて世のため人のために尽くされることを希望します」と心温まるお祝の言葉を述べられ、たいへん感動いたしました。拝謁後、庭園にて記念撮影をし、皇居をあとにしました。
  宮殿に入り天皇陛下に拝謁するまでの間、短い時間ながらも、若い頃を思い出し、兄達と共に昼夜の区別なく診療に従事したことや昭和三十九年に上尾市立病院を引き継ぎ、日夜診療に明け暮れたことなどの様々な出来事が走馬灯のように脳裏を掠め、少々胸が熱くなる思いを致しました。又、会場内では車椅子にて参加されている方もある中、私たちは、元気な姿で揃って晴れの式典に出席することができました。医療に携わるものとして今さらながらに健康の大切さを二人でかみしめました。
  これからはこの感動と喜びを地域の皆様にお返しすることが私の使命ではないかと考えております。医療の進歩には目覚しいものがありますが、病気はいまだになくなりません。病気などで苦しんでいる人がいる限り、医師になった頃の情熱を思い起こし、心のふれあいを大切にこの道を歩んで行きたいと考えております。当院開設以来のモットーであります「愛し愛される病院」作りに今後も全力を尽くし、今回の受章に恥じないよう一層の努力精進を致す覚悟です。
  最後になりましたが、拝受の栄に際し、たくさんのご祝辞、ご祝意を賜りまして心から厚く御礼申し上げます。

平成十四年十一月


勲章と賞状