臨床研修責任者より
ごあいさつ
臨床研修指導の講習会に出席し、帰京する機内でのできごとです。私の席の斜め後ろの男性が、トイレから帰ってくるなり椅子にうつぶせに倒れこみ動かなくなってしまいました。CAたちが集まってきてきましたが、ピクリとも動きません。「小児科医ですが、お手伝いしますよ」と伝え、バイタルチェックを始めました。そのとき頭に浮かんだのは「うちの研修医たちは、こういう場面で手を挙げられるだろうか?」そんな疑問でした。
「手挙げますよ。完璧ではないにしても何かできるはずですから。」翌日、私が投げかける質問に対し、研修医たちは一様に心強い言葉を返してくれました。機内に一人しか医師のいない場面だとすれば、そこで求められるのは救急患者への対応能力はもちろんのこと、非常時での状況判断、協力者への指示、さらには自己の臨床能力に対する自信です。これらを彼らがすでに培ってきていることをとても頼もしく思いました。
これから先、当院がそのような研修医を育てることのできる場所であることを目標にしようと強く念じています。また、それが実現しつつあることを誇りに感ずるとともに、責任を持って育てることを研修医たちにそして自分に約束しています。学生の皆さん、一度当院に見学に来てください。活気に溢れた研修医たちの声を聞いてください。私とも一度話をしましょう。お待ちしています。
なお、お礼として後日航空会社から送られてきた品はロゴ入りボールペン一本でした。
臨床研修委員会・委員長 黒沢 祥浩




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