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病気ガイド

腎臓がん:泌尿器科

ロボット支援腎部分切除術とは

小さい腎臓がんに対するロボット支援腎部分切除術とは
(RAPN : Robot-assisted partial nephrectomy)

腎臓がんの手術には腎摘除術(全摘手術)と部分切除術があります。 腎部分切除術は、腫瘍とその周辺部分のみを切除し正常な腎組織を温存する方法です。比較的小さな腎臓がんでは標準的な治療法となっています。

腎部分切除術は、腎臓の血流を一時的に遮断(阻血)する→腫瘍を含む腎臓の一部を切除する→切除後の欠損部分を縫い合わせ阻血を解除する、というのが一般的です。

阻血時間が長くなると腎機能が低下しやすくなるため、速く正確な手術が望まれます。 これまでは、開腹手術または腹腔鏡(内視鏡補助下)手術が保険診療として認められており、当院ではどちらの方法も行ってきました。 開腹手術は、広く良好な術野を得やすいため、腫瘍の切除や腎の縫合などの操作は比較的容易です。このため阻血時間は短い傾向にあり、腎機能温存に優れています。しかし、ある程度お腹を開け筋肉を切るため、傷が大きい・術後の痛みが大きい、などが欠点です。 腹腔鏡による腎部分切除術は、開腹手術に比べて傷が小さく、術後の痛みが少ない、など利点も多いのですが、お腹に開けた小さな穴を通して自由度の低い鉗子を操作するため、腫瘍の切除や腎の縫合で動きが制限されることが多くなります。このため、手技が難しく阻血時間が長くなりやすいのが欠点です。

図6 腎部分切除術イメージ

ロボット支援腎部分切除術(RAPN)

ロボット支援腎部分切除術(RAPN)は、手術支援ロボットであるダビンチ・システムを使用することで、三次元の立体的な画像を見ながら腫瘍と臓器の位置関係を正確にとらえて手術することができます。また、通常の腹腔鏡手術鉗子と異なり、人間の手の関節以上に自由度の高いロボット鉗子を用いることで、腹腔内での精密な切開や正確な縫合を素早く行うことが可能です。傷口が小さいため術後の痛みは少なく、阻血時間の短縮は腎機能温存につながります。また、正確な縫合は、再出血や腎臓周囲への尿漏出などの術後合併症を低減させると考えられます。 開腹手術と腹腔鏡手術の利点を合わせ持った術式がロボット支援腎部分切除術(RAPN)であるといえるでしょう。

図7 ダビンチ(ロボット)のドッキング

これまで当院では腹腔鏡手術・前立腺がんロボット手術の経験を活かして自費診療でロボット支援腎部分切除術を行ってきましたが、2016年4月1日から健康保険の適用となりました。腎臓がんのより多くの方にロボット支援腎部分切除術(RAPN)の機会が増えたといえるでしょう。 腎臓がんのロボット手術に興味のある方は泌尿器科外来(TEL:048-773-1111:内線1151)にお問い合わせ下さい。 各医療機関の診療情報提書(紹介状)をお持ちの方は、病診連携室(TEL:048-773-5941直通)を通してご予約いただくか、泌尿器科外来(TEL:048-773-1111:内線1151)にお問い合わせ下さい。

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