ロボット支援下膵頭十二指腸切除術(da Vinci PD)
膵頭部領域腫瘍(膵がん、胆管癌、十二指腸がんなど)に対するロボット支援下膵頭(すいとう)十二指腸切除術は2020年4月に保険適用されました。
膵頭十二指腸切除術は、病変(≒がん)の切除に加えて、食べ物と消化液(膵液、胆汁)の流れ道を新たに作り直す作業(=再建)が必要となる高難度肝胆膵(かんたんすい)手術の1つとされています。
ロボット支援下膵頭十二指腸切除術(da Vinci PD※)の実施にあたっては厳しい施設基準が設けられていますが、当院はこれまでの診療実績が認められ、独立したチームとして本手術が実施可能な全国でも数少ない施設の1つに認定されています。
手術のきずが小さい、出血が少ないといった体への負担が少なく(低侵襲性)、自由度の高いロボット鉗子による精密な操作が可能となるため、ミリ単位での操作を要する膵ぞうと腸、胆管と腸をつなぐ(=吻合・ふんごう)操作においてロボット支援下手術は非常に有用です。
当院では2017年より本手術を開始しこれまでに2020年4月現在約20件の手術を実施致しました。保険適用に伴い今後さらに増加することが予想されます。
なお、当院には本手術のロボット支援手術プロクター認定医(手術指導医)も在籍しており、安全で確実な手術を提供できる環境を整えています。

図1:従来の開腹手術とロボット手術の創(きず)の違い

図2:膵臓と腸の吻合
※PD=pancreatoduodenectomy
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