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診療内容

《医療関係者の方へ》
 地域の基幹病院として地域医療に取り組んでいます。地元の医師会とも連携し定期的に勉強会を開催しています。消化器専門科として紹介患者の受付や逆に近医へ紹介も積極的に行っています。

当科で行っている検査・治療

 消化管止血術:出血性潰瘍に対してはクリップやHSE(高張エピネフリン局注)、APC(アルゴンプラズマ凝固法)など、食道静脈瘤破裂による出血に対してはEVL(食道静脈瘤結紮術)、EIS(食道静脈瘤硬化療法)など行っています。
消化管出血の出血に対しての緊急IVR治療(カテーテルを用いた血管造影下の止血術や門脈圧亢進症時の静脈瘤出血時の静脈瘤塞栓術:PTOなど)も当科で対応しています。
 消化管早期癌:食道、胃、大腸癌などの早期癌の疑いのある症例に対してはNBIやFICEなどの特殊光と拡大内視鏡を行い診断の補助としています。早期癌で適応があると診断されれば、ESD(内視鏡下粘膜下層剥離術)やEMR(内視鏡下粘膜切除術)など、侵襲の少ない治療を積極的に行っています。
平成22年度の上部消化管のESDは約60例、下部消化管のESDは約10例でした。毎年増加傾向にあります。
また、早期大腸癌に対するESDは先進医療であり現在申請中です。

◆内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)について
<内視鏡によるがん治療の進歩>
早期がんに対して行われている内視鏡治療は、開腹手術に比べて入院日数が短期間ですみ、また患者さんへの負担も軽くできるため、従来の外科治療に代わる新しい治療法として注目されています。

内視鏡を使った治療法には、スネアと呼ばれる金属の輪を病変部に引っ掛け、高周波電流を流して切り取る方法(内視鏡的粘膜切除術;Endoscopic mucosal resection:EMR)や、最近では、専用の処置具を使ってより大きな病変を切り取る方法も行われるようになってきています。これは内視鏡的粘膜下層剥離(はくり)術(Endoscopic submucosal dissection: ESD)と呼ばれています。

EMRは、治療が比較的短時間ですみますが、一度に切り取ることができる病変が、スネアの大きさ(約2cm)までと制限があるのに対し、ESDでは専用の処置具を使い、より広範囲に病変を切り取ることが可能な治療法です。

切り取られた病変は、最終的に顕微鏡でその組織の様子が確認されます(病理検査)。

このように、ESDでは大きな病変もひとかたまりで取れ、また病理検査でのより正確な診断にも役立つと考えられています。
《ESD治療に用いられる器具》

ESD治療に用いられる器具

《ESDの手技》

ESDの手技

進行期胃癌・大腸癌・膵臓癌に対する抗がん剤治療
当院では、抗がん剤の標準的治療を実施しており、年々増加傾向です。
肝細胞癌・門脈腫瘍詮の場合、動注リザーバーを体内に留置し、抗がん剤の持続動注療法を行っています。

ヘリコバクター・ピロリ菌除菌療法
ヘリコバクター・ピロリ菌が陽性と診断され、潰瘍が認められた場合の除菌療法は随時行っています。除菌後の効果判定は精度の優れている尿素呼気試験で行っています。尿素呼気試験の測定機器は院内に装備してます。

大腸ポリープ切除術
 下部消化管では大腸ポリープに対しては年間465例(平成22年度)の内視鏡下大腸ポリープ切除を行いました。さらに、IBD(炎症性腸疾患)の治療にも積極的に取り組んでおり、潰瘍性大腸炎やクローン病に対して血液成分除去療法や抗ヒトTNFαモノクローナル抗体(レミケード)治療も行っています。

原因不明の消化管出血に対して、適応があればカプセル内視鏡を行い、さらに、新しく導入されたダブルバルーン小腸内視鏡装置にて、直接小腸を観察し、病変の診断、治療を行っています。

総胆管結石の内視鏡下排石術
総胆管結石に対して、ERCP(内視鏡下逆行性膵胆管造影)下に、EST(乳頭切開術)やEPBD(乳頭バルーン拡張術)などにての排石術を多く行っています。
ERCPは年間299件(平成22年度)行われました。

閉塞性黄疸に対する減黄術
閉塞性黄疸に対してはERCP下にENBDtube(経鼻胆管ドレナージ)や、ERBD(チューブステント)にて早急にドレナージ出来る体制になっています。
内視鏡的なアプローチが不可の場合のPTCD(経皮経管胆管ドレナージ術)なども、当科で行い迅速な対応が可能となっています。
 悪性腫瘍による閉塞性黄疸で手術適応が無いと診断された場合、メタリックステントによるドレナージを積極的に行っています。肝門部の閉塞で左右の胆管が泣き別れの場合、当科ではステントinステントやPTCDルートからのステント挿入の併用も適宜行っています。
 診断の困難な場合など、胆道・膵管のブラッシング細胞診、生検さらにはPTCDチューブ拡張後に胆道電子スコープ、ERCP下の親子式スコープなどで直接、胆管・膵管観察・診断を行っています。

超音波内視鏡下の穿刺吸引用の内視鏡装置(EUS-FNA)が装備されており、超音波内視鏡下に粘膜下腫瘍の観察や生検、嚢胞穿刺、経胃的膵嚢胞ドレナージなど行っています。

肝臓疾患
埼玉県で10病院が指定された、肝疾患診療連携拠点病院の一つとして肝炎治療、肝細胞癌治療等を地域の中心病院として取り組んでいます。
当科の特徴は当科内でIVR(カテーテルを用いた血管造影下の治療)が出来る体制となっております。肝動脈塞栓術、門脈造影術などが可能です。個々の患者さまの状態と病気の進行に応じ、きめ細かな治療が可能となっています。
慢性C型肝炎に対するインターフェロン療法導入は年間50例以上あります。
当施設は難治性慢性C型肝炎に対する2重膜濾過(DFPP)療法も施行可能であります。

埼玉県肝疾患診療拠点病院
http://www.saitama-med.ac.jp/hospital/liver2.21.4.html

原因不明の肝障害に対しては肝生検による診断を行っています。病理検査にて肝障害の原因、肝の炎症の程度と肝障害の進行度を検索します。
平成22年度は40例の肝生検(肝腫瘍生検含む)を行いました。

肝腫瘍:肝臓腫瘤性病変に対しては、腹部超音波検査、腹部CT、MRI、MRCP、血管造影、エコーガイド下肝生検などにて総合的に診断を行っています。
質的診断としてEOB-MRIを取り入れています。
肝腫瘤の精査としてソナゾイドを用いた造影エコーを行っています。専用エコー診断装置にて高分化型肝細胞癌などの診断を行っています。

ラジオ波焼灼術:
超音波診断装置で観察しながら肝臓の中に生じた腫瘍に針を刺して腫瘍を焼灼します。

肝細胞癌に対するラジオ波焼灼術による治療例を示します。 腹部超音波検査にて肝臓に12~13mmのHighEcho(白い)腫瘤を指摘されました。 腹部CT、腹部MRI-EOB、ソナゾイド造影超音波等にて肝細胞癌と診断。エコーガイド下にラジオ波焼灼術を施行。最後に腹部CTにて治療効果を判定しています。

肝細胞癌に対するラジオ波焼灼術施行例
①腹部CT像

  • 左:動脈相では腫瘍は不明瞭
    動脈相では腫瘍は不明瞭
  • 右:門脈相では黒く抜ける(矢印)
    門脈相では黒く抜ける(矢印)

②EOB-MRI像

  • 肝細胞相では黒く抜ける(矢印)
    肝細胞相では黒く抜ける(矢印)

③造影腹部超音波像

  • 図の左の如く動脈相で染まる
    図の左の如く動脈相で染まる
  • ラジオ波焼灼時の穿刺ライン
    ラジオ波焼灼時の穿刺ライン

④ラジオ波焼灼後の腹部CT像

  • 腫瘍部分は黒く焼灼され壊死している
    腫瘍部分は黒く焼灼され壊死している

膵臓疾患
急性膵炎に対してはガイドラインに準じ治療を行います。重症例ではCHDF(持続的血液濾過透析)や持続動注療法など行っています。
手術適応の無い膵臓癌例はガイドラインに準じ抗がん剤治療を行います。
膵嚢胞性疾患に対しては、内視鏡下逆行性膵胆管造影(ERCP)下に膵管との交通チェック、膵液採取など系統的に診断行います。
膵炎後の膵嚢胞で胃壁と接し適応があると判断されれば、超音波内視鏡下経胃的膵嚢胞ドレナージを行います。

外来予約 受付窓口

外来予約センター TEL:048-773-1197

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