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頭頸部外科

ごあいさつ

 頭頸部外科の診療科長としてひとことご挨拶申し上げます。

 平成23年4月から、当施設では、診療科部門として頭頸部外科が新たに開設されました。頭頸部外科は、一般の方にはなじみの薄い診療科名と思われますが、その名前の由来の如く、脳実質を除く頭部と頸部、顔面に発生した良性・悪性の新生物や隆起性病変を専門的に取り扱う診療科です。対象となる部位と臓器は、上・中・下の咽頭、副咽頭間隙、口腔・舌・歯肉、喉頭、鼻・副鼻腔、耳下腺・顎下腺等の唾液腺、甲状腺、聴器、側頭骨、頚部食道、頚部腫瘤、原発不明頚部腫瘤、等です。ヒトに発生する全悪性腫瘍の一割を取り扱っている診療科です。

 私は、この度、頭頸部外科の開設に当たり、診療科の責任者として、当施設に赴任いたしました。前任地である埼玉県立がんセンター頭頸部外科には、三十年余りに渡り勤務し、同診療科の責任者として、永年に渡り多くの頭頸部癌患者の診療に従事して参りました。そして、還暦を迎えたのを契機に新しい職場である、当施設の頭頸部外科で、これまでに培った経験を最大限生かすべく、最先端の治療技術で、頭頸部癌治療の地域医療に専念する所存でおります。

 勤務医、取り分け外科系医師が激減し、特に3Kの代表とも言える頭頸部外科医は現在激減を辿っております。埼玉県下でも頭頸部腫瘍を専門医する病院は数えるくらいしかございません。頭頸部癌治療は手間暇のかかる分野で、頭頸部外科医、放射線科医、形成外科医、消化器外科医、口腔外科医、等の共同作業が必要な領域です。そのため、民間でこの領域の加療を行っている施設は全国的に皆無と言っても過言ではありません。そのような事情や背景のために、現在、頭頸部癌の治療は、全国区的に名だたる公立病院や地域におけるがんセンターのみで加療が行われているのが現況です。従って、当施設では、れらの頭頸部癌治療に必要なこれらの関連する診療科の全てが整っており、民間における施設としては、全国的に極めて希な存在と思われます。さらに当施設の特長として、長年の実績から、高齢者に多い、心肺機能や肝腎機能に障害のある方に対しても、総合病院として癌治療と同時に対応が可能ということです。そして、このことは癌治療において、極めて重要なことなのです。

 その理由は、私自身が自ら体験してきた実感から申し上げるのですが、現在全国の癌治療専門病院では、癌治療に特化しすぎて、癌治療以外の病態を管理する体制が整っていない場合が極めて多いことなのです。その一番の原因は、癌専門病院では、昨今の勤務医の医師不足から、心肺機能や肝腎機能を専門医取り扱う常勤医が癌治療専門施設にはいないからです。従って、癌の宿主である患者本人に、それらの臓器や機能に障害がある場合には、ハイリスク症例として、特化した癌治療専門病院では、治療を避ける傾向にあります。手術をすれば直せる場合にも、リスクを考えて治療が出来ないのです。極言すれば全身状態にそれほど障害のない方のみを、癌治療の対象としていると言うことです。

 頭頸部癌は平均70歳前後の高齢者に多く発症いたします。発癌の背景として飲酒歴・喫煙歴の長い方が多く、発癌部以外にも内臓の障害も持った方が少なくありません。当施設では、この総合病院としての機能を最大限生かし、頭頸部癌の治療が行える利点を備えております。病院の総力を挙げて、頭頸部癌患者の治療に対して、高度専門治療病院として、最先端の技術で最大限の貢献をしたい所存でおります。上尾中央総合病院・頭頸部外科を、日本一、あるいは世界一の、民間における頭頸部癌治療施設を目標に努力・邁進していく所存です。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

頭頸部外科 科長 西嶌渡

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