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腫瘍内科

ごあいさつ

 この度、腫瘍内科の開設にあたり、その責任者となりました。2005年に「がん対策基本法」が施行されてから国を挙げての対がん戦略の整備が進められ、当院も2011年4月に埼玉県がん診療指定病院に指定されております。がん治療は21世紀に入って大きく変化しており、特に化学療法の日進月歩によって治療戦略の根幹がダイナミックに変貌しております。腫瘍内科という比較的新しい診療科は日本では聞き慣れない面も多々あるかと存じますが、臓器別診療科の垣根を越えて連携を強め、また新しい治療法にも迅速に対応できるよう体制を強化していきたいと考えております。

腫瘍内科 科長 中島日出夫

特色

<化学療法>

 がんに対する集学的治療は、手術・放射線治療・化学療法という3本柱を組み合わせて施行されますが、近年の腫瘍内科に求められる役割は化学療法を中心に集学的治療全体をオーガナイズすることにあると考えられます。通常の抗がん剤を用いた化学療法は、特別な技術や特殊な薬剤の調整を必要とするものではありません。個々の患者さんに応じた対応はもちろん重要ですが、医師の技能に強く依存する名人芸や薬の匙加減といった特殊な技術は、昨今の化学療法には必要とされなくなっております。それぞれの癌種のそれぞれのステージに対して標準治療といわれるものが確立しており、それを安全に的確に行う事が主目標であり、国の政策も、がん医療の均てん化=標準治療の普及に主点があるといっても過言ではありません。しかしながら21世紀に入って化学療法の分野には、従来の抗がん剤とは異なった機序で働く、がん細胞の分子を標的とする薬剤(分子標的薬剤)が次々と開発され臨床の現場に導入されるようになっています。それに伴って、標準治療や副作用対策も刻々と変化しております。がん治療専門の看護師・薬剤師と一緒にチーム活動を通して最新の情報を収集し、そうしたダイナミックな変化に迅速に対応しております。

<対象疾患>

 基本的にすべての癌種に対応します。専門外来(火・木)に加えて、専属スタッフが外来化学療法室に常駐しており、随時相談に乗る事が可能です(午後の方が比較的時間が取れます)。お気軽にお訪ねください。

教育・研修・研究

 あらゆる臓器にたいする抗がん治療に関わることとなります。また、刻々と変化する化学療法に対して、薬剤の勉強会や抄読会を定期的に行ってupdateしております。 さらに次世代のがん治療に向けての研究も行っており、埼玉医大、熊本大学、金沢大学と共同研究をしております。そして、そうした活動に伴う成果を学会や論文で発表しております。

予約受付窓口

紹介状をお持ちの方:地域連携課・病診連携係 TEL:048-773-5941
紹介状を開封せずにお手元にご用意ください。
紹介状をお持ちでない方:外来予約センター TEL:048-773-1197

受付時間

月曜日~金曜日 8:30~17:30
  土曜日   8:30~13:00
  • 日曜・祝祭日は受付いたしかねます。
  • 当日のご予約はお受けいたしかねます。
  • 時間帯によって、電話回線が混み合ってつながりにくい場合があります。ご迷惑をおかけいたしますが、悪しからずご了承ください。
  • 当院は地域医療支援病院です。かかりつけの医院からの紹介状が必要となります。紹介状をお持ちでない方はこちらをご確認ください。

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