当院は地域医療を担う基幹病院として2005年からがん診療を積極的に行っていく方針を掲げ、がんに関わる多職種の人材確保および育成、地域の医療機関との連携強化などに取り組んでおります。
2021年4月に国が定める「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受け、外科的治療・化学療法・放射線治療を組み合わせた集学的治療を行っています。
院内がん登録2023年症例データを元に、当院のがん診療の実績を紹介いたします。
(対象期間:診断日が2023年1月1日から2023年12月31日までの症例)
国立がん研究センターによる品質チェック後のデータを提出しています。
提出後、修正等により国立がん研究センターから公表された数値と異なる場合があります。
【登録対象・登録項目】
「がん診療連携拠点病院等 院内がん登録 標準登録様式2016年版」に定める項目

登録数 | 集計数 | 初回治療件数 | |
---|---|---|---|
男性 | 1,603 | 1,556 | 1,192 |
女性 | 981 | 966 | 749 |
総数 | 2,584 | 2,522 | 1,941 |
※ 集計数:登録数から院内がん登録における診断および治療に関して分類した項目「症例区分」のうち「80:その他」を除外した数
※ 初回治療件数:院内がん登録における診断および治療に関して分類した項目「症例区分」のうち「20.自施設において診断ならびに初回治療の決定・実施を行った」「30.他施設で診断され自施設において初回治療の決定・実施を行った」に該当するもの




県央医療圏在住の患者さんが多く受診されていますが、さいたま医療圏、利根医療圏、他医療圏在住の患者さんも受診されています。

埼玉県医療圏(円グラフの医療圏を地図上で表示)

部位別集計
国立がん研究センターが行っている「がん診療連携拠点病院等院内がん登録全国集計報告書」分類の中から5大がん(胃・大腸・乳房・肺・肝)と前立腺・膵の情報を紹介します。
治療前ステージ割合「不明」には治療前に良性腫瘍・良性ポリープ等、がん以外と思われたが治療後に悪性腫瘍と判明した症例が含まれています。
【治療前ステージ】
院内がん登録に使用されている各部位のステージはUICC TNM悪性腫瘍の分類第8版(UICC TNM分類)に準拠して、診断時のT、N、M等各区分から導かれるステージです。
自施設で初回治療を開始した症例のみを対象としています。
主に上皮性のがん別に、UICC TNM分類別に集計しています。


































