てんかんとは、脳の神経細胞の過剰な興奮により発作が繰り返し起こる病気です。当院では毎週土曜日、順天堂医院てんかんセンターの専門医が診察にあたります。薬物療法で改善しない場合も、高度検査や外科的治療を視野に入れた専門的な評価が、お近くで受けられます。気になる症状のある方はお気軽にご相談ください。
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どのような病気か
てんかんとは、脳の神経細胞の過剰な興奮により、「てんかん発作」が繰り返し起こる慢性の病気です。発作は数十秒から数分間続き、意識障害やけいれんなど様々な症状をきたします。
あらゆる年齢で発症し、有病率は人口の1%弱、生涯発症率は3〜4%とされる比較的頻度の高い神経疾患です。
適切な薬物治療により、約60〜70%の患者さんで発作を止める事が出来ます。そのためには正確な診断が不可欠です。診断が不適切な場合、適さない薬剤が選択され、十分な治療効果が得られないことがあります。
症状・受診の目安
このような症状があればご相談ください。
- 手足や顔がけいれんする。
- 突然意識がぼんやりする、反応がなくなる。
- 気づいたら倒れていたことがある。
- 一時的に記憶が抜けることがある。
- 原因不明の上腹部の不快感、不安感、既視感※をおぼえる。
※ 既視感:実際には今まで見たことがないはずなのに、見たように感じること。
治療法
てんかんは、適切な薬物治療により、約60〜70%の患者さんで発作を止める事が出来ます。そのためには正確な診断が不可欠です。診断が不適切な場合、適さない薬剤が選択され、十分な治療効果が得られないことがあります。
なお、適切な薬物治療を行っても、1〜2年以上発作が止まらない場合は「薬剤抵抗性てんかん」と呼ばれます。このような場合には、専門的な評価を行った上で、外科的治療を選択する事があります。
当院では順天堂大学附属順天堂医院てんかんセンターと連携し、てんかんの専門的診断、治療にあたっております。必要に応じ、順天堂医院での長時間ビデオ脳波モニタリング、3T MRI、FDG-PET/CT、神経心理検査での精査や、てんかん焦点切除術、ニューロモデュレーション治療もおこないます。
早めに十分な検査を行い、適切な診断、適切な治療を行う事が、人生の質を良好に保つために大切になります。気になる症状がおありの方や、既にてんかんの診断・治療を受けていても症状が続いており、専門外来での精密検査をご希望の方は、どうぞお気軽にご相談下さい。
当院の強み
毎週土曜日のてんかん専門外来では、日本てんかん学会認定てんかん専門医が小児から成人まで広く診療し、適切な診断、薬物治療を提供いたします。
薬物治療で発作が止まらない場合には、必要に応じて順天堂医院てんかんセンターと連携し、専門的評価、外科的治療を含む高度医療をご提供します。
てんかんに関するよくある質問
Q. 薬を飲み続けなければいけませんか?
てんかんの中には、薬を飲み続けなければならないもの、薬をやめる事ができるものが両方あります。薬が必要かの判断には、詳しい病歴の問診、画像検査、脳波検査が重要です。
Q. 薬が効かない場合はどうなりますか?
適切な薬物治療で60~70%の患者さんは発作を止める事が出来ます。
1~2年の薬物治療で発作を止める事が出来ない場合、ご希望に応じて、外科的治療を考える事になります。
Q. 運転や仕事はできますか?
自動車運転は、薬物治療で2年間発作が抑えられた場合、発作が睡眠中に限って起こる場合、あるいは1年間運転に支障を来す発作(意識を失うもの、運動障害をおこすもの)が抑えられた場合に、医師の診断のもとで可能となります。
仕事は通常通りおこなって頂けますが、過労、睡眠不足は発作を起こしやすくするため、働き方への配慮が望ましいです。
この記事を書いたのは

掲載:2026年5月
