病理組織学的には体のリンパ節に発生する腫瘍と同じもので、脳や脊髄に発生することは稀とされてきましたが、最近ではその頻度は増加傾向にあります。悪性リンパ腫に対してはメソトレキセートという腫瘍用薬が有効ですが、その投与に際しては副作用が問題となります。当院では、化学療法に精通したスタッフを整え、安全で高い抗腫瘍効果が得られるように工夫した独自の方法にてメソトレキセートの大量投与を行っています。このメソトレキセート大量化学療法に定位的放射線治療をはじめとした放射線療法を加えることにより、良好な治療結果を得ることができます。
![脳の悪性リンパ腫の検査画像](https://www.ach.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/01/brain-tumor-img04.jpg)
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