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病気ガイド

変形性股関節症:整形外科

変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)は、股関節を形成する寛骨臼(かんこつきゅう)と大腿骨頭の軟骨に変性・摩耗が起こり、股関節の痛み・変形・機能障害が起こる病気です。
女性に多く、その原因として子供の時の病気や発育障害の後遺症が関与していることが多いです。最近は高齢化に伴い、明らかな原因となる病気に罹ったことが無くても、股関節症を発症してくることがあります。

症状

初期症状は股関節の違和感や痛み、可動域(動く範囲)の低下です。股関節は脚の付け根にあるので、立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。
進行すると痛みが強くなったり、関節の動きが悪くなることで足の爪が切ることや靴下を履いたりすることが難しくなったりします。また痛みや股関節の変形のため、歩行や日常生活に支障をきたします。

予防法

荷重関節の軟骨摩耗による疾患のため、予防は難しいのが現状です。痛みは安静で改善しますが、運動量が低下すると筋力低下が起こります。筋力維持のために水中歩行やエアロバイクなど、股関節に負担の少ない運動がお勧めです。運動で痛みが誘発されることがあるため、無理のない範囲で行うことが必要です。

治療法

痛みがあっても日常生活の制限がそれほどなければ投薬やリハビリテーションなどで保存治療を行います。痛みのために日常生活に不便を感じる場合は人工股関節全置換術(Total Hip Arthroplasty:THA)を行います。
手術当日から車椅子乗車が可能です。翌日から立位・歩行訓練を開始し、年齢にもよりますがおおよそ2週間程度の入院としています。

リハビリテーション

理学療法士による下肢の筋力訓練や歩行訓練、下肢のストレッチ、セルフエクササイズの指導を患者さんごとに行なっています。

当院の強み

筋組織を切らずに行う仰臥位前方進入法(Direct Anterior Approach)で手術を行い、術後できるだけ活動制限のない手術を目指しています。また術中に透視検査装置を用いることで、インプラント設置を安全かつ正確にできるように配慮しています。

仰臥位前方進入法(Direct Anterior Approach)
股関節の前方(お腹側)から手術をする方法です。手術のきずを最小限にし、かつ筋肉を切ることなく手術ができるため、筋肉を切る手術に比べて脱臼のリスクを抑えることができます。

この記事を書いたのは

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古永 安慶(こなが やすよし)科長
整形外科
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