ロボット支援腹腔鏡下腎尿管全摘除術とは?
腎盂がん・尿管がんに対する腎尿管全摘除術は、これまで開腹手術や腹腔鏡手術で行われていました。腹腔鏡手術では腎臓パートは腹腔鏡下に行いますが、尿管と膀胱の一部を摘除する場合は開腹手術を併用することもあります。また、2022年からロボット支援手術も保険適応となりましたが、これまでのロボット(マルチポートシステム)では上腹部から下腹部まで複数箇所の創が必要で、摘除した腎臓を取り出すために創口を広げていました。

当院で導入したダビンチSPサージカルシステム(以下、ダビンチSP)では、1つの創から腎臓パートも尿管・膀胱パートも手術でき、ほかの手術方法と比較して、創口が小さく痛みが少ないため、術後の回復が早くなるといわれています。また、傷あとが目立たないメリットもあります。
この方法はダビンチSPだからこそできる手術で、国内でも実施している病院は限られています。
当院は2023年7月にダビンチSPを導入し、ロボット支援腹腔鏡下腎尿管全摘除術を2024年6月から開始しています。
腎盂がん・尿管がんと診断され、より低侵襲な治療を受けたい場合には当科へご相談ください。
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