上部尿路(腎盂・尿管)とは?
腎臓は尿を作る部分(腎実質)と尿の通り道の部分(腎盂)にわかれます。
腎臓で作られた尿は、腎盂から尿管を流れて膀胱に溜まり、尿道から排泄されます。
このうち、腎盂と尿管を合わせた部分を上部尿路と呼びます。

腎盂がん・尿管がんとは?
尿の通り道は、「尿路上皮」でおおわれています。
尿路上皮に発生したがんの総称を「尿路上皮がん」といいます。
尿路上皮がんができた場所の違いで、腎盂がん・尿管がん・膀胱がんに名称が分かれます。

症状・検査
血尿、腎盂・尿管が腫れること(水腎症)による背部痛、尿路感染による発熱などが見られますが、無症状で検診などで偶然見つかることもあります。超音波検査、CT、MRIなどを行い、診断のために尿管鏡検査を行う場合もあります。
治療
転移がなければ、手術療法が選択されます。腎盂がん・尿管がんでは腫瘍のみを切除するのは難しく、腎臓・尿管と膀胱の一部を一塊として切除する「腎尿管全摘除術」が行われます。手術前に抗がん剤治療で腫瘍を縮小させることもあります。 当院では主に腹腔鏡下手術・ロボット支援手術を行っています。
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