研修医を目指す方へ

現役研修医の声

研修医1年目(2025年度) 清水友美

「ここでなら、目先の数年ではなく、数十年後の医師人生を支える土台作りが、必ずできる。」
病院見学の日、黒沢先生のこの一言で、私は「ここで研修する」と心を決めました。
そして始まった念願の研修生活。「誰よりも患者さんに寄り添うぞ!」と気合十分でスタートしましたが、現実はそう甘くありません。
準備不足の私に患者さんは待ったをくれず、「まだ研修2か月目で…」なんて言い訳はもちろん通用しません。研修医でも、一人の責任ある医師として目の前の人に向き合わなければならない。そんな当たり前のことすら分かっていなかった私は、気合だけ十分で、知識も技術も足りず、「寄り添いたい」なんて、どの口が言えたのかと恥ずかしくなるばかりでした。こんな自分を、誰が信頼してくれるだろう。ひとり悔し涙を流したことも既に複数回です。
それでも毎朝、自分を奮い立たせて病院に向かいます。するとそこには、同じように悩みながら挑戦する同期がいて、励ましてくれる先輩がいて、「失敗してもいい、患者さんを想うことだけは忘れるな」と温かく背中を押してくれる先生がいます。「自分は一人じゃない。」そう思わせてくれるこの環境だから、私はまた一歩前に進むことができると感じています。
この先も、きっと分からないこと、できないことの連続です。頑張ろうと思った次の日には、また不安に押しつぶされそうになるかもしれません。それでも今は、ここで未熟な自分と向き合い続けることで、 “揺るがない土台”を築いていきたいと、この病院で研修すると決めたあの日よりも、強く強く決意しています。

研修医1年目(2025年度) 清水友美 研修医1年目(2025年度) 清水友美

研修医1年目(2025年度)大山瑠依

研修医1年目(2025年度)大山瑠依 研修医1年目(2025年度)大山瑠依

10⽉24⽇、晴れて上尾中央総合病院にマッチ。喜びと胸の⾼まりは収まらず、4⽉からの勤務を意気揚々と⼼待ちにしていました。が、現実はそうあまくありません。
先⽣や看護師の⽅の名前、カルテの書き⽅、業務の流れ、何もかも分からないまま救急科ローテが始まり、右往左往の毎⽇です。カンファレンスでは先⽣から‘愛のある’ご指導を受け、その姿は僕が理想としていた姿とはあまりにもかけ離れており、「たくましさ」など微塵もありません。
しかし、そんな中でもなぜかやる気が湧いてきます。なぜでしょう。僕はM気質なのでしょうか(絶対認めたくはありませんが)。おそらく、当院の「環境」が僕を掻き⽴てているのだと思います。わかりやすく丁寧にご指導くださる先⽣や看護師の⽅々、1年の差しかないのにあまりにもたくましく⾒える2年⽬の先輩⽅、そしてなによりも和気藹々として共に成⻑していける同期の存在。全てが僕の活⼒になっています。
医局で⽇々成⻑する同期を⾒かければ何クソ負けるものかと⾃然とモチベーションが上がり、飲み会で失敗談を話せば共感・励ましからの的確なアドバイスという3コンボが返ってきます。このようなとても恵まれた環境の中で研修できている僕は幸せ者です。
研修が始まり、2ヶ⽉が経とうとしています。まだまだ未熟である⼀⽅、伸び代も⼗分あると⾃負しています。来年度⼊職する後輩たちに少しでもたくましい姿を⾒せられるよう、⽇々精進します。

研修医1年目(2025年度)山田郁也

「なんとかしたいって奴は、訊いてくる。今すぐできないことが我慢できないって奴だけが、そうしてくる。」
小林有吾『アオアシ』小学館,23巻より

ここはそんな研修医が集まる病院なんだ、と入職してから強く感じます。

“今これが分からない、できないことが悔しい。何としても理解して習得してやる”
そんな先輩や同期に囲まれていると、“自分もこのままではだめだ、昨日よりでも少しでも成長しよう”、そう思わされます。先輩方が作り上げてきた、この環境こそが最大の魅力だと感じています。

現場に出ると我々は当然「医師」として見られます。何も分からない、できない状態でも患者さんやメディカルスタッフの方々から質問が矢継ぎ早に飛んできます。この間まで学生だったんだから、などという言い訳が通用するはずもありません。責任を持って全力で医業に従事するしかないのです。

何より恵まれているのは頼りになる先輩方です。圧倒的知識の暴力で往復ビンタされているような毎日ですが、質問したら優しく丁寧に教えて下さいます。“この間まで1年生でしたよね?なんでそんな教えるのうまいん?”といつも思います。1年間地道な努力を積み重ねた結果の実力と自信なのでしょう。飲み会でのニコニコした笑顔の裏にはそんなかっこいい一面がありました。自分も来年そんな先輩になれるよう邁進していく所存です。

研修医1年目(2025年度)山田郁也 研修医1年目(2025年度)山田郁也

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