初期臨床研修理念
当院の初期臨床研修は、「高度な医療で愛し愛される病院」という病院理念のもと、将来目指す専門分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識し、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できる基本的診療能力を備え、常に医療人としての品性と向上心を持ち、医療チームの一員としての行動力、決断力、コミュニケーション能力を有する医師を育成するものである。
初期臨床研修基本方針
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救急総合診療科での救急研修(昼間および夜間での救急対応)、ならびに総合診療研修(病棟および外来)、離島・へき地での地域医療研修の3つの研修を柱とする。これらの研修においては以下に記す知識や能力を習得することを主たる目標とする。
・救急研修(昼間および夜間での救急対応)
- プライマリケアおよび緊急性を要する救急疾患に対する診療を行う。
- 他科との連携を適切に実践する。
- 個々の患者にとって最善の診療方針を多角的に考察する。
・総合診療研修(病棟および外来)
- 全人的医療とは何かを理解し実践する。
- 医師としての責任感・決断力を養う。
- 医療チームの一員としての行動力・リーダーシップ・コミュニケーション能力を身につける。
(離島・へき地での地域医療研修)
- 当該地域での医療ニーズを把握する。
- 訪問診療などの地域に密着した医療を経験する。
- 医療資源の少ない環境での医療を実践する。
- 各診療科での研修は、各専門領域において扱う疾患に関する診療内容を理解し、基本的な疾患に対する診療能力のみならず、各専門診療科へ適切に依頼できる能力を習得することを主たる目標とする。
- 研修期間を通じ、患者及び医療従事者の双方に安全な医療を遂行できる能力、すなわち、医療事故の未然防止および事後の対応方法を理解し、また、病院感染防止対策について理解し、マニュアルに従って行動できる能力を身につけなければならない。