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病院情報の公表

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令和4年度 上尾中央総合病院 病院情報の公表

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1057 279 371 538 841 1660 2322 4669 3480 613
2022年度の全退院患者数は15,830人。幅広い年齢層の患者さんが入院されておりますが、最も多い年齢層は70~79歳で4,669人でした。年齢区分で60歳以上が入院患者の70.0%を占めていますが、高齢になるほど入院の可能性が高くなるためです。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 652 2.45 2.64 0.00 69.07
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 231 9.46 8.94 0.43 74.03
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 94 6.80 7.63 0.00 73.73
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 76 10.00 10.88 0.00 75.26
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 67 7.58 7.76 0.00 77.21
医療技術の発達とともに、胃がんや大腸がんを早期に発見し、おなかを切らずに内視鏡で治療できる症例が増加しています。消化管腫瘍においては汎用内視鏡検査に加えて、拡大内視鏡を用いた観察や超音波内視鏡による深達度診断などを行い適切な治療を患者さんに提供できるように努めています。内視鏡治療が可能な症例に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や粘膜切除術(EMR)という手法を用いて積極的に治療を行っています。肝臓、胆道、膵臓領域においては、内視鏡先端に超音波深触子(いわゆるエコー)を搭載した超音波内視鏡(EUS)を用い腹部の深い領域にある膵臓や胆道病変の診断や、組織採取(EUS-FNA)などを行い診断し治療に役立てています。また、当院は内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)を積極的に実施し肝胆膵領域の診断治療に役立てており、その件数は埼玉県内で有数と自負しています。そのなかでも胆道鏡(Spy Glass DS)を用いた検査を積極的に併用し腫瘍の診断や結石の除去を行っていることが特筆すべき点です。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 278 4.06 4.65 0.72 65.60
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 251 14.17 17.54 2.39 81.59
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 220 2.84 4.26 0.00 70.19
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 126 2.78 3.04 0.00 69.89
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 108 8.98 9.89 0.00 78.35
わが国の死因の第2位を占める循環器疾患は、狭心症や心筋梗塞をはじめとして弁膜症、不整脈、心不全、大動脈疾患、末梢動脈疾患など多岐にわたります。当科ではこれらの循環器疾患の専門医が在籍しており、救急対応を含めて24時間体制で診療に当たっています。高齢化に伴い心不全や虚血性心疾患、不整脈疾患(頻脈性/徐脈性)による入院患者は年々増加傾向で、それらに対する侵襲的治療(冠動脈インターベンションやカテーテルアブレーション、ベースメーカ移植術)も増加しています。さらに薬物療法、理学療法による治療介入に加えて、生活様式指導あるいは介護サービスの導入など、退院後の療養環境まで含めて包括的に取り組む必要があり、当院では多職種からなる心不全サポートチーム(HST)が、心不全患者に対して、急性期から終末期までのシームレスな医療を提供しています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 307 3.01 2.45 0.00 70.20
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 231 5.35 5.29 0.00 62.47
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 162 6.57 8.07 0.00 73.17
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 157 7.66 6.85 0.00 73.80
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 133 10.50 11.30 0.00 67.89
当科では泌尿器悪性腫瘍(前立腺癌・膀胱癌・腎癌など)を中心に、尿路結石・前立腺肥大症・女性の骨盤臓器脱などの良性疾患にも力を入れて診療を行っています。地域の基幹病院として近隣の医療機関から多くの患者さんをご紹介頂いており、急患や緊急入院も積極的に受け入れています。心疾患や脳血管疾患、糖尿病などの併存疾患を有する患者さんにおいても、他科と協力して治療を行っています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 217 3.13 4.59 0.00 69.87
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 86 5.49 6.07 0.00 64.84
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 69 6.42 6.93 0.00 61.17
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 62 5.34 5.32 0.00 43.29
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 60 13.08 15.40 0.00 72.08
当科では消化器がん(食道がん、胃がん、肝がん、膵臓がん、胆道がん、大腸がん)、などの悪性腫瘍を中心に上部消化管疾患、肝胆膵疾患、下部消化管疾患の診療を幅広くしています。虫垂炎、胆嚢炎などの救急疾患、鼠径ヘルニアも積極的に診療を行っています。
当院では低侵襲手術(内視鏡外科手術、ロボット手術)に特に力を入れています。傷の小さい手術により創痛が軽減され、早期離床、早期経口摂取、入院期間の短縮など、患者さんのからだにやさしい治療を実現しています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 214 32.41 26.42 12.62 82.77
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 49 4.98 4.86 0.00 50.53
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 46 24.67 22.44 0.00 75.24
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 39 21.87 20.14 0.00 68.97
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 36 26.89 18.34 11.11 49.31
高齢化社会において整形外科医が担う役割はますます重要になっています。健康寿命を延ばす為には、疾病や外傷に伴う日常生活動作の障害に対して、できるだけ早期に適切な治療を行うことがとても重要なことだと考えております。当科では地域住民の皆様が必要とする医療に幅広く対応できるよう、外傷・人工関節(膝・股・肩)・脊椎疾患はもちろんのこと、スポーツ・肩・手の外科・足の外科の各専門医をそろえ、多くの整形外科疾患に対応できるように日々努力しております。またリハビリテーションについても力を入れており、リハビリテーション技術科と密に連携をしながら、急性期リハビリテーションおよび必要に応じて回復期リハビリテーション病棟でのより良好な機能回復を行っています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 302 2.00 2.09 0.00 2.47
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 85 4.93 5.89 3.53 1.22
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 80 3.35 5.70 0.00 3.89
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 78 5.28 6.05 0.00 3.37
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 32 9.47 13.61 0.00 2.25
当科は、小児アレルギー専門医2名、エデュケーター看護師1名を中心に、アレルギー疾患の診療に力を入れています。食物アレルギーに対して食物経口免疫療法を行なっており、摂取量の決定のために日帰りまたは1泊2日の短期入院で、食物負荷試験を行なっています。その他、気道感染症、尿路感染症、胃腸炎などの感染症や川崎病、ネフローゼ症候群など幅広く診療しています。

耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 64 6.81 6.23 0.00 52.72
03001xxx0200xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 56 13.20 12.88 0.00 69.82
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 48 5.81 5.69 2.08 41.50
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 47 8.43 7.73 0.00 27.96
030428xxxxxxxx 突発性難聴 46 9.20 8.56 2.17 56.76
耳・鼻・咽頭・喉頭・頭頸部の全ての領域に対応しています。慢性副鼻腔炎と扁桃・アデノイドの慢性疾患は、手術のための入院症例で在院日数は平均的な値です。緊急手術を要する頸部膿瘍や気道狭窄症例、緊急入院を要するめまいや突発性難聴も、地域からの救急要請に応じて迅速に受け入れております。頭頸部がん症例数は市中病院としては多く、心疾患や腎機能障害、重度の糖尿病などの合併症がある場合にも各科の協力を得て、手術や放射線・抗がん剤治療を行っております。

総合診療科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 103 30.54 21.11 21.36 85.08
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 60 21.07 13.61 10.00 82.25
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 37 30.35 19.61 18.92 77.68
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 32 13.19 10.58 9.38 74.62
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 2あり 22 33.95 31.56 0.00 76.05
当科の入院患者さんの多くが高齢者です。そのため肺炎の中でも飲み込む力の低下が原因となる「誤嚥性肺炎」が最多の病気となります。次に占めるのは「尿路感染症」であり、感染症の治療を担当することが多くなっています。また入院される高齢者の多くは、認知症、脳梗塞、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性心不全、不整脈、腎機能障害、電解質異常、糖尿病、甲状腺疾患、肝硬変、など、様々な臓器の合併症を持ち、入院の直接原因になった病気の他に、それら合併症の管理も同時に行う必要があります。当科では、それら合併症の管理に関しても最適なケアを行うように心掛けております。
そういった幅広い臓器への対応が必要なのが、感染症の中でも最重症な「敗血症」であり、当科がその中心となり診療に当たっています。こういった患者さんは、集中治療室で治療を行うため、救命治療の最前線での対応が必要となります。一方で高齢者の診療では、時に様々な慢性疾患の終末期の病態に対する緩和的な治療が必要になることも多く、そういった場合にも適切なケアができるように努力しております。
当科では臓器にとらわれず、集中治療室での治療から終末期での緩和的なケアまで、対応しています。今後も引き続き、退院後の生活を見据えた、時には人生の終え方を考えるまで、全人的な診療を行ってまいります。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 65 35.20 19.58 35.38 70.48
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 59 25.64 15.97 6.78 70.92
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 13.70 10.14 0.00 78.91
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 21.43 8.54 3.33 70.23
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 13.65 7.33 8.70 68.74
脳血管障害(くも膜下出血、脳梗塞、脳内出血)、脳腫瘍、頭部外傷を中心とした脳外科疾患全般に対し、外科手術はもとより、低侵襲カテーテル手術、内科治療を積極的に行っています。患者さんの状態に合わせた治療法を選択することで、最適な治療を提供する事を心掛けています。また、脳卒中や頭部外傷などの一刻を争う救急疾患に対し、24時間365日脳神経外科医が常在する体制を整えています。特に近年では、埼玉県急性期脳卒中治療ネットワーク(SSN)の基幹病院として、脳梗塞超急性期治療(カテーテルによる血栓回収療法、rt-PAによる血栓溶解療法)に力を入れています。入院後は病棟看護師をはじめとするコメディカルスタッフとの連携を図り、安心安全な入院生活を送れるよう心掛けています。さらに、退院後の生活機能の改善を目的とした回復期リハビリテーションに繋げるべく、早期リハビリテーションを積極的に行っています。尚、院内リハビリテーション科と連携し、急性期から回復期までの一貫したリハビリを基本としているため、転院率が低めとなっております。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 133 3.02 3.05 0.00 71.20
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 59 18.86 18.57 1.69 77.58
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 32 18.09 13.49 9.38 76.84
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 23 9.74 8.60 0.00 71.48
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり A-DROP スコア2 19 23.00 18.95 5.26 84.37
肺の悪性腫瘍(肺癌その他)に対しては、基本的に超音波ガイド下気管支肺生検(気管支内視鏡)による診断(遺伝子変異解析を含む)を行なっています。手術適応の無い場合は内科的に薬物療法や放射線療法を組み合わせながら治療しています。間質性肺炎は病態・重症度が多彩であり、それぞれに応じてステロイド、免疫抑制薬、抗線維化薬を選択・組み合わせて治療しています。「指定難病(特定疾患)」である場合が少なくありませんので、積極的に診断書をお書きしています。肺炎・気管支炎・胸膜炎などの感染症も重要な分野であり、病原体の探索・それに対応した治療(抗菌薬、抗真菌薬など)を行なっています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 82 9.67 9.38 0.00 34.89
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 58 7.05 6.04 0.00 44.55
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 48 9.79 9.27 0.00 47.79
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 35 3.31 3.02 0.00 43.57
120140xxxxxxxx 流産 21 2.43 2.45 0.00 34.90
当科では、主に婦人科良性疾患に対する治療や産科診療を行っています。そのため、婦人科は子宮筋腫に代表される手術としての子宮全摘術や卵巣腫瘍への腫瘍摘出術、産科では骨盤位分娩などへの帝王切開術が多くなっています。また、婦人科疾患で対応可能である症例に対しては腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
※正常分娩はDPC対象外のため上記データには含まれません。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 89 4.66 7.59 0.00 70.26
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 52 15.63 13.82 1.92 70.38
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 1あり 41 43.61 33.82 12.20 69.78
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 26 18.27 11.77 11.54 72.62
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 14 6.00 6.45 0.00 51.00
腎臓内科に入院する疾患で最も多いものは慢性腎臓病および透析関連です。慢性腎臓病の原疾患の一つである腎炎、ネフローゼ症候群に対しては必要に応じて腎生検を行い、適切な治療によって疾患の治癒を目指しています。慢性腎臓病が進行して、図らずも透析が必要になってしまった方には安定した透析療法を提供しています。透析関連では新たに透析を始める方だけでなく、既に透析中の方に生じる様々な合併症に対する治療も行っています。血液浄化療法室では透析療法以外にも血液吸着療法、血漿交換療法などの各種血液浄化療法も行っており、種々の疾患に対応可能です。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 32 10.66 10.00 0.00 77.72
130010xx99x5xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 5あり 21 9.24 9.64 0.00 80.62
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 17 33.29 19.67 5.88 74.76
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり 17 9.29 9.97 0.00 82.59
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 9あり 15 12.47 13.53 0.00 74.00
非ホジキンリンパ腫に対する初回抗がん剤治療導入を積極的に行っています。白血病については移植適応とならない高齢者が中心ですが、新規薬剤も採用し適応ある患者にば積極的に抗がん剤治療導入を行っています。骨髄異形成症候群についても同様で、適応ある患者には積極的に抗がん剤治療導入しています。いずれの疾患も初回以降は極力外来通院にて体力も維持しつつ治療継続を推奨しています。また、年齢や合併症により他院では治療できなかった患者についても、導入の可能性を見出し提案、実施に努めています。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 13.77 7.33 4.55 71.55
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 28.65 16.01 5.00 72.60
010130xx99x4xx 重症筋無力症 手術なし 手術・処置等2 4あり 12 12.58 15.62 0.00 58.58
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 32.27 15.97 9.09 75.73
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 18.58 - -
当科は脳、脊髄、末梢神経、神経筋接合部、筋肉の病気をあつかう内科です。その中でも脳梗塞、脳炎、髄膜炎、脊髄炎、ギラン・バレー症候群など、とくに早急に治療を要する救急疾患を中心に救急科、脳神経外科などと協力しながら診療を行っています。超急性期脳梗塞における血栓溶解療法、ギラン・バレー症候群の免疫グロブリン大量静注療法や血漿交換、痙攣重積発作など専門的治療にも対応し、最新のエビデンスに基づく医療をご提供しています。神経救急医療のほか神経難病の診断や治療にも取り組んでいます。神経感染症センターの開設にともない脳炎のご紹介が増えています。当院では大学などの施設と連携し、新たな診断法や治療なども積極的に取り入れ診療にあたっています。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 78 11.38 9.99 0.00 61.51
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 44 2.02 3.66 0.00 58.70
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 38 9.55 5.67 0.00 61.45
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 14 3.57 4.04 0.00 41.43
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし - - 9.71 - -
当科の入院対象疾患は乳腺悪性腫瘍に代表される乳癌、良性腫瘍の乳頭腫・線維腺腫・葉状腫瘍、炎症性疾患の乳腺炎などです。そのほとんとは乳癌の外科治療を目的とした患者ですが、乳癌の薬物療法、緩和ケアまで幅広く対応しております。また、乳癌診療に関しては腫瘍内科、病理診断科、形成外科、放射線治療科、緩和ケア科などの診療科と連携して診療を行っているのも特徴です。また、様々な全身疾患を有する患者、高齢患者も積極的に受け入れ、当該科と連携して診療しております。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 134 3.00 2.63 0.00 76.95
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 34 7.29 5.80 0.00 71.09
020370xx99x0xx 視神経の疾患 手術なし 手術・処置等2 なし - - 10.05 - -
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 - - 5.07 - -
020130xxxxxxxx 後部・汎ぶどう膜炎 - - 14.19 - -
眼科は白内障、網膜硝子体疾患、緑内障、角結膜炎疾患に対応しております。
その他、全身疾患に伴う眼疾患も他科と連携して診察にあたっております。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 45 2.00 2.66 0.00 68.29
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 30 9.83 10.62 0.00 75.77
050163xx02x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 なし 19 17.68 15.98 0.00 68.42
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 12 21.00 21.24 0.00 71.75
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 12 30.17 21.78 0.00 70.67
当科の対象疾患は虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈疾患、末梢血管疾患と成人心臓血管外科全域にわたります。治療方法は必ずしもひとつではなく、同じ病名でも患者さんによってお勧めできる治療が異なることもしばしばあります。1つ1つ丁寧に説明しご理解いただき、安全性を第一に最新手術を含めた最適な治療を提供していきます。平均在院日数は全国値と比較し短い傾向にあります。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし 29 6.59 5.29 0.00 55.03
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 5.47 4.72 0.00 40.93
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 14 5.79 5.96 0.00 38.36
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 10 7.40 3.94 0.00 47.20
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし - - 4.50 - -
DPCコードによる分類では骨軟部腫瘍手術が多くなりますが、頭頸部悪性腫瘍切除に伴う再建手術も数多くおこなっています。また、顔面外傷や顔面骨骨折整復手術も数多くおこなっています。また皮膚悪性腫瘍摘出に伴う再建手術も数多く行なっており、整容的に満足いただけるように努めています。

糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 64 15.69 14.28 1.56 67.58
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 16.39 13.43 0.00 57.28
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 10.80 - -
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり - - 13.16 - -
100210xxxxxxxx 低血糖症 - - 7.17 - -
当科の入院では糖尿病ケトアシドーシス・高血糖高浸透圧状態(異常な高血糖例)、 低血糖といった糖尿病緊急状態に対する治療や高値症例への強化インスリン療法をはじめとしたインスリン導入を主に行っています。 外来でも、入院治療を行った後の患者さんも含めコントロール不良な患者さんに対する診療を行っておりますが糖尿病患者数は本邦の最近の調査において「糖尿病が強く疑われる者」だけでも約1000万人と非常に多いのが実情です。 
より多くのコントロール不良な糖尿病患者さんに専門的な治療を受ける機会を持っていただくために良好なコントロールができた患者さんや,治療法が固定された患者さんには病診連携により近医への紹介、治療継続をお願いしております。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 59 8.58 10.06 0.00 71.69
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 9.13 9.68 0.00 33.87
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 9.08 9.24 0.00 57.17
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし - - 8.84 - -
160450xx99x00x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.58 - -
当科では呼吸器悪性腫瘍(肺癌・転移性肺腫瘍など)を中心に、気胸などの良性疾患にも力を入れて診療を行っています。地域の基幹病院として近隣の医療機関から多くの患者さんをご紹介頂いております。心疾患や脳血管疾患、糖尿病などの併存疾患を有する患者さんにおいても、他科と協力して治療を行っています。

美容外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 平均年齢 平均年齢
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 56 2.00 2.90 0.00 69.95
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 18 2.00 3.11 0.00 63.00
080220xx97xxxx エクリン汗腺の障害、アポクリン汗腺の障害 手術あり - - 6.21 - -
030390xx970xxx 顔面神経障害 手術あり 手術・処置等1 なし - - 10.08 - -
- - - - - - -
美容外科ではレーザー治療・光治療の他、手術では眼瞼の疾患の治療に力を入れています。眼瞼下垂、眼瞼皮膚弛緩症、眼瞼内反症などの加齢にともなう変化、逆さまつ毛や眼裂狭小症などの先天性疾患、顔面神経麻痺や外傷による眼瞼・顔面の変形、黄色腫や霰粒腫などの眼瞼の腫瘍など、眼瞼に関係する疾患に広く対応しています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 30 12.60 13.50 3.33 70.70
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 13 11.00 9.25 0.00 68.85
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2 なし - - 28.56 - -
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし - - 10.74 - -
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.58 - -
当科ではアトピー性皮膚炎などの多くの方が知っている皮膚疾患から、原因がわからない皮膚症状や腫瘍など、皮膚のトラブルに幅広く対応すべく、診療にあたっています。入院で多くみられる帯状疱疹は基礎疾患をもつ重症の水痘・帯状疱疹ウイルスによる疾患です。また、急性膿皮症とは細菌感染による皮膚疾患で蜂窩織炎(蜂巣炎)や丹毒が含まれまれており、糖尿病などの基礎疾患を持つ患者さんが多いのが特徴です。また、薬疹については入院を要する薬剤性過敏症症候群などの重症薬疹についても可能な限り治療を行います。類天疱瘡などの自己免疫性水疱症についても、関連する多くの診療科とともにベストの治療を行なっております。

小児外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 33 3.00 2.78 0.00 4.79
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病 なし - - 7.05 - -
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 - - 5.32 - -
030270xxxxxxxx 上気道炎 - - 4.79 - -
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 - - 9.78 - -
当科の診療は、小児外科疾患に対して幅広く行っておりますが、入院診療を行った症例は、鼠径ヘルニア・臍ヘルニアなどが中心でした。手術が必要な場合には、麻酔が安全にかけられる1歳頃を目安に、麻酔科と連携して診療を行っています。急性虫垂炎等の急性腹症に対しては、小児科と連携して抗菌薬による保存的治療も積極的に行っています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 85 20 19 43 18 - 1 8
大腸癌 55 33 96 55 25 20 1 8
乳癌 51 71 39 13 20 1 8,7
肺癌 101 16 64 107 40 17 1 8,7
肝癌 10 24 12 - 10 46 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院には日本がん治療認定医機構のがん治療認定医が計24名在籍しており、5大がんを 中心としてそれぞれの診療科領域で幅広くがん診療を行っております。
男女ともに共通して症例数が多いのが大腸がん(結腸・直腸)、胃がん、肺がん、口腔・咽頭がんで他に男性 では前立腺がん、女性では乳がん、子宮頸がんの症例数が多い傾向にあります。
性別年齢階級別で見ると、男性、女性ともに70歳代の症例数が多く、65歳以上で全体の8割弱と高齢者の占める割合が多いです。

【胃がん】
当科の特徴としては、きずの小さな手術(小さな創以外は穴をあけるだけの手術)を積極的に行うことで、術後の痛みの軽減をはかり、すぐに歩行を開始するなどリハビリを開始できるようにしております。
術式の決定に関しては原則として胃がん治療ガイドラインに則っております。
当院には高齢者や心臓、肺、肝臓、腎臓などに問題を抱えているリスクの高い患者さんもこられますが、各患者さんのリスクに応じて手術を行います。
高齢者、心臓、肺、肝臓、腎臓などに病気を持っている方の場合は手術のみならず術前から術後までのリハビリや栄養が大事ですが、
この点に関しては当院の強みでもある栄養サポートセンターやリハビリテーション技術科と相談しながら患者さんを支えていきます。

【大腸がん】
大腸がんの治療は進行度により決まってきます。進行度0~Ⅲの治療は内視鏡治療または手術治療が基本となります。
早期がんには内視鏡治療が選択されます。内視鏡治療のできない早期がん(大きさ、分化度、深達度など)や進行がんには手術治療が選択されます。
進行度Ⅳの治療は手術治療と化学療法、放射線治療を組み合わせて行われます。がんの広がりにより組み合わせを決めますが、手術で切除可能ながんは手術治療が第一となります。
大腸がんに対して低侵襲手術である腹腔鏡下手術を積極的に行っております。腹腔鏡下手術は御高齢の患者さんや心臓病や腎臓病、糖尿病などの持病をお持ちの患者さんにもやさしい治療であり積極的に行っております。
また、直腸がんに関しては治癒率の向上を目的とした術前化学放射線治療と腹腔鏡手術を組み合わせた集学的治療を行っております。

【乳がん】
乳がんは早期発見により適切な治療が行われれば、良好な経過が期待できます。しこりなど自覚症状がある場合は速やかに受診することを勧めますが、無症状の場合でも、乳がん検診により乳がんが見つかることがあります。
各市区町村で行われている乳がん検診は、対象年齢や費用などさまざまです。またがん検診推進事業では、年度ごとに対象者を決めて無料クーポンを配布しています。
配布内容については、各市区町村で異なります。詳しくは、お住まいの市区町村へお問い合わせください。

【肺がん】
肺がんの治療では手術治療、化学療法、放射線療法と治療のバリエーションは多岐にわたっており、肺がんの進行度と患者さんの全身状態を考慮して呼吸器内科、腫瘍内科との合同カンファレンスのもと最も的確な治療を行います。
肺がん手術の基本は、リンパ節とともに病巣のある肺葉を取り除く術式(肺葉切除術)となります。ただし、がんが肺をはみ出して、気管支や血管にまで広がっている場合は、やむを得ず片側の肺を全摘出するという選択肢も検討されます。
当院では、小さな傷で行う胸腔鏡下手術を積極的に取り入れており、患者さんにとって負担が少ないのと同時に根治性の高い手術を目指しております。
いずれにしても手術を受ける前には、約4週間の禁煙が必要です。たばこを吸っていると、手術後の痰が増えて気管支に詰まったり、感染症の原因になったりすることがあります。
また、がんの性質によって、手術後に抗がん剤による治療をおこなうこともあります。

【肝がん】
血液検査や各種画像診断(超音波検査、3DCT検査、MRI検査、肝シンチグラフィなど)を駆使し、患者さんの状態を詳細に把握したうえで、最適の手術法を選択します。
さらに3D画像構築による術前シミュレーションを行い、詳細な術式検討を行います。
また術中にICGカメラを使用し、切除範囲の決定に役立てています。
肝臓の開腹手術では切開創(手術時のきず)は30㎝以上に及ぶことが多いのですが、当科では傷が小さく、患者さんの負担の軽い腹腔鏡を用いた手術を第一選択としています。
基本的に3Dカメラを使用し、立体的にみる事でより正確な操作を可能にしています。腹腔鏡下肝切除術は難易度が高く、未だ一般的ではありませんが、当科は系統的亜区域切除まで腹腔鏡下で行うことができる全国でも数少ない施設のひとつです。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 13 13.23 61.38
中等症 104 22.69 80.04
重症 26 20.88 85.23
超重症 - - -
不明 - - -
わが国の死因5位の肺炎ですが、当院でも高齢者肺炎が増加しています。重症になるほど平均年齢が高く、平均在院日数も長くなっています。高齢で合併症を有する肺炎は重症化の危険性も高く、適切な抗生剤の使用や酸素投与などの支持療法が大切となります。

脳梗塞の患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 313 42.95 76.85 13.26
その他 34 56.47 74.65 1.73
当院ではI63$脳梗塞に分類される症例の内90.2%の患者さんが発症から3日以内に治療を受けられています。急性期脳梗塞患者さんの平均年齢は76歳といわゆる後期高齢者の方が多くなっています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 588 0.16 1.12 0.00 69.31
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 167 2.10 8.99 2.40 75.97
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 等 87 1.75 4.83 1.15 72.10
K654 内視鏡的消化管止血術 76 1.59 8.76 2.63 73.79
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 68 1.32 5.59 0.00 77.10
昨年度の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満)患者数が858人であったのが今年度588人と減少したが、これは入院ベッドの関係もあり日帰りポリペクを導入したため減少しました。このことは、入院が出来ない患者さんの個々のニーズに合わせ日帰りポリペクを導入した経緯があります。日々内視鏡治療は変化しており、我々はたえずアンテナをはって最新情報を入手し最新治療を取り入れています。また、早期癌診断のためのカンファレンスなどを積極的に実施し当院のレベルアップに努めています。その他、上尾市や周辺の市町村からの救急車搬送や病院からの転院の受け入れなど断らず対応しています。今後も上尾市の中核病院のみならず、埼玉県県央地区の中核病院として責務を果たして行く所存です。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 233 1.75 2.94 0.00 63.01
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 158 1.32 4.62 0.00 73.77
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術(内視鏡手術用支援機器を用いて行った場合) 151 1.07 4.60 0.00 72.61
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 133 1.19 8.31 0.00 67.89
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 88 1.02 6.56 1.14 67.56
当科は全国有数のロボット支援手術件数を誇り(昨年度実績 年間 314例)、ライセンス取得のためのメーカー(インテュィティブサージカル社)公認の症例見学施設となっております。これまで前立腺癌・腎癌・膀胱癌に対してロボット支援手術を行って参りましたが、2020年より女性泌尿器科の診療を開始し、昨年は全国最多となる144件の骨盤臓器脱修復手術(仙骨膣固定術)を行いました。埼玉県内のみならず県外からも患者さんをご紹介頂いています。これまでダビンチXi2台体制でしたが最新鋭のダビンチSPが導入され2023年7月から運用が開始されました。ロボット手術のさらなる充実を目指してまいります。
尿路結石に対する治療として体外衝撃波結石破砕術や内視鏡下でのレーザー破砕手術を行っています。前立腺肥大症に対しては手術侵襲や再発の少ない経尿道的レーザー核出術を行っております。今後とも患者さんの想いや生活様式に寄り添いながら、最新の医療技術を駆使した適切な治療をご提供したいと考えています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 237 1.21 2.22 0.84 66.33
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 199 1.07 4.84 1.51 74.15
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 154 0.79 1.42 0.00 69.55
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 92 0.00 13.76 1.09 67.53
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 60 3.03 7.83 0.00 76.85
ハートリズムセンター設立に伴い心房細動などの頻脈性不整脈疾患に対するカテーテル治療(アブレーション)、徐脈性不整脈に対するペースメーカ治療の件数は増加しています。またフットケアセンター設立で間欠性跛行や重症下肢虚血に対して、形成外科や多職種のメディカルスタッフと連携し、下肢動脈に対する血管内治療を行い、その症例数も増加しています。急性心筋梗塞に対しては従来よりDoor-to-Balloon timeを短縮するために循環器救急体制の整備を進めてております。2015年7月から循環器ホットライン、2017年4月から救急隊からのプレホスピタル12誘導心電図伝送システム、2018年8月からモービルCCU(地域の医療機関から循環器急性期疾患患者の病院間前方搬送)を運用開始しており成果がでています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 187 1.81 5.32 1.07 64.25
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 161 1.02 1.12 0.00 68.71
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 73 4.18 12.10 0.00 73.32
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 61 0.31 3.97 0.00 42.72
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 57 1.04 1.07 0.00 72.35
当科で2022年に施行された手術の約7割が鏡視下手術です。特に胆嚢摘出術、結腸がん手術、鼠径ヘルニア手術、虫垂切除術において多く施行しています。肝胆膵がん、食道がん、胃がんなどの他の部においても低侵襲手術を積極的に施行しています。
主要な疾患別件数は当院ホームページの外科ページを参照ください。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 157 2.05 27.97 10.83 77.39
K0821 人工関節置換術(膝) 等 106 1.60 18.58 0.00 71.89
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 87 2.49 30.86 11.49 84.00
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 78 3.50 13.96 5.13 57.33
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) 等 30 2.57 10.83 0.00 47.00
高齢者に多く見られる大腿骨近位部骨折は様々な合併症をお持ちの患者さんが多い傾向にありますが、迅速に必要な検査を行い他科との連携をスムーズにすることで術前待機日数を可能な限り短くするようにしています。
人工関節手術は年々増加傾向にあります。膝関節は術前CT/MRI画像から患者さん専用の骨切りガイドを作成し、患者さん一人一人に適したインプラント設置になるように手術をおこなっています。股関節は仰臥位前方アプローチのDirect Anterior Approachで股関節周囲筋を温存することで、術後の生活にできるだけ制限がないようにしています。
年間手術件数の詳細につきましては、当院ホームページの年報をご参照ください。

耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 55 1.27 4.98 0.00 55.07
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 51 1.00 7.25 0.00 29.61
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 26 0.27 4.15 0.00 37.58
K374-2 鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む。) 23 1.04 7.91 0.00 70.57
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 18 1.00 6.06 0.00 60.00
副鼻腔炎や扁桃炎、耳下腺腫瘍、甲状腺腫瘍、頭頸部悪性腫瘍に対する手術症例が多く、在院日数は平均的です。一部の咽頭がんの治療は昨年から埼玉県では初めて、経口的ロボット支援手術で行っております。従来の放射線・抗がん剤を組み合わせた治療(化学放射線療法)に比べて、入院期間は1/4程度と短くなり、放射線による口腔粘膜炎が原因で生じる味覚障害や食事摂取量の低下などもなく、治療に伴なう患者さんの負担が大幅に軽減される画期的な手術です。今後は切除不能な局所進行がんや局所再発がんに対して免疫治療薬とレーザ治療を組み合わせた光免疫療法も取り入れていきます。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 222 0.08 1.09 1.35 75.43
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 129 7.35 8.54 3.88 70.21
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施する場合) 71 0.06 1.42 0.00 77.31
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 - - - - -
透析を行うために必要な内シャントの設置術、血栓による閉塞で使用できなくなった内シャントに対する経皮的シャント拡張術・血栓除去術も数多く行っています。腎炎の中で代表的な疾患であるIgA腎症に対する扁桃摘出術+ステロイドパルス療法も行っています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 73 1.55 7.68 0.00 34.85
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 59 1.00 5.03 0.00 44.22
K877 子宮全摘術 54 1.04 8.07 0.00 50.72
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 39 2.64 7.97 0.00 33.03
K867 子宮頸部(腟部)切除術 34 1.12 1.00 0.00 43.12
産科では、骨盤位や帝王切開術などの既往のある症例に対しては、選択的(予定)帝王切開術が計画されます。当科では、様々な合併症を伴ったリスクの高い妊娠症例に対しても、他科と綿密な連携を取りながら帝王切開術を含む分娩も積極的に行っていますので、今年度は緊急帝王切開術も多くなったのものと考えられます。婦人科の子宮全摘術や子宮附属器腫瘍摘出術(開腹・腹腔鏡)は、婦人科良性疾患で最も多い子宮筋腫や卵巣腫瘍に行われる手術ですのでこれらの術式が最も多くなります。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭による) 等 62 1.48 16.65 3.23 81.05
K178-4 経皮的脳血栓回収術 24 0.92 52.54 20.83 75.04
K1781 脳血管内手術(1箇所) 18 2.22 55.44 5.56 62.39
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 18 0.17 81.17 50.00 66.11
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 14 6.14 48.79 21.43 65.79
地域包括医療の拠点として、脳血管障害(くも膜下出血、脳梗塞、脳内出血)、脳腫瘍、頭部外傷を中心に脳外科疾患全般に対して、急性期・慢性期を問わず、標準的手術(外科手術・カテーテル手術)を実施しており、ほぼすべての術式に対応可能です。また、脳卒中の原因となる未破裂脳動脈瘤や頚動脈狭窄症などの血管病変に対して、発症を未然に防ぐための予防的手術にも積極的に取り組んでいます。特に脳血管疾患の手術に際しては、患者さんの状態や病態、ご希望に応じて、外科手術もしくは低侵襲カテーテル手術を、適切に選択し提案することで、安心して治療を受けて頂けるよう心掛けています。尚、院内リハビリテーション科と連携し、急性期から回復期までの一貫したリハビリを基本としているため、転院率が低めとなっております。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 134 1.00 1.00 0.00 76.95
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 46 1.15 6.00 0.00 71.57
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) - - - - -
K281 増殖性硝子体網膜症手術 - - - - -
- - - - - - -
白内障手術日帰り手術が主流になっておりますが入院も対応可能です。
硝子体手術は糖尿病性網膜症、網膜前膜、黄斑円孔等に行っております。
現在、緑内障手術は行っておりません。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 30 0.00 1.00 0.00 67.07
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 24 1.83 6.46 0.00 75.58
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) 18 2.11 13.67 0.00 68.72
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 16 3.13 13.88 0.00 74.38
K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 15 0.00 1.00 0.00 70.73
当科では心臓弁膜症、虚血性心疾患、大動脈疾患、下肢静脈瘤など、成人心臓血管外科全域の手術を行っています。特に低侵襲手術に力を入れており、ステントグラフト内挿術といった最新の血管内治療や、小切開での内視鏡下弁膜症手術を積極的に取り入れています。さらに24時間365日の緊急手術に対応できるようにスタッフを配置し、救急科、循環器内科、放射線科といった関連部署と連携しながら地域の救急診療を担っています。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 等 38 0.97 4.92 0.00 56.63
K0053 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4㎝以上) 10 0.90 3.20 0.00 40.90
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
K013-22 全層植皮術(25以上100未満) - - - - -
K287 先天性耳瘻管摘出術 - - - - -
上記疾患については数多くの手術をおこなっており、満足していただける結果となっています。Kコードによる分類では、術式がかなり細分化されるために上記のような、疾患に対する細分化の少ない術式が多くなりますが、表に顕在化しない疾患や術式としては、頭頸部外科耳鼻咽喉科合同で行う頭頸部再建手術や、循環器内科を始めとした院内フットケアチームによる多職種合同で治療にあたっている重症下肢虚血や糖尿病による足部欠損に対する足部再建手術なども数多くおこなっております。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 39 1.15 7.41 0.00 61.44
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 38 1.00 10.79 0.00 62.95
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 30 1.00 8.30 0.00 62.10
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5センチメートル未満) 13 1.00 1.54 0.00 41.31
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))) 10 1.00 8.90 0.00 57.90
乳癌の外科治療は年間約140症例行われています。乳癌外科治療は手術前日に入院、術後約7日間の入院治療でをほぼ全例がクリニカルパスで行われています。術後出血に伴う再手術などの合併症もなく、安全に外科治療は行われています。また、治療前に乳癌の進行度とサブタイプと呼ばれる乳癌の性質を診断し、治療は個別化して行われます。その結果、必要があれば積極的に術前薬物療法を導入し、乳房温存率を高め、将来の再発リスクを下げるよう努力しております。また、乳房全摘例には形成外科と連携し、乳房再建術(インプラント、筋皮弁)も積極的に取り組んでおり、遺伝性乳癌卵巣癌症候群が疑われる患者は遺伝子検査を行い、遺伝子変異があれば予防的な乳房切除にも対応でき、臨床遺伝科でのカウンセリングも行われています。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 37 1.35 6.65 0.00 71.30
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 22 1.32 5.50 0.00 72.05
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 17 4.88 3.00 0.00 32.06
K504-2 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術 - - - - -
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) - - - - -
当科で2022年に施行された手術の100%が低侵襲手術である鏡視下手術です。
今後とも患者さんの想いや希望に寄り添いながら、最新の知見に基づいた最適な治療をご提供したいと考えています。

美容外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 34 0.00 1.00 0.00 68.97
K2193 眼瞼下垂症手術(その他のもの) 21 0.00 1.00 0.00 71.67
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) 16 0.00 1.00 0.00 61.19
K0081 腋臭症手術(皮弁法) - - - - -
K0111 顔面神経麻痺形成手術(静的なもの) - - - - -
眼瞼(まぶた)の手術では眼瞼下垂症が最も多く、年齢は60代~80代が大半を占め、90歳以上の患者さんも認めます。治療は局所麻酔で行い日帰り手術も可能ですが、安静・安心のため1泊2日の入院を勧めています。小児の先天性眼瞼下垂や逆さまつ毛(眼瞼内反症)では全身麻酔、2泊3日の入院が必要です。

小児外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 31 1.00 1.00 0.00 4.87
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) - - - - -
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) - - - - -
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) - - - - -
K419 舌小帯形成手術 - - - - -
小児の鼠径ヘルニアに対する手術は、腹腔鏡下手術を中心に行っています。臍ヘルニアに対しては基本的に乳児期に圧迫することで治す方法をとっていますが、治癒しなかった症例には2歳ころを目途に手術による閉鎖を行っております。頻度の高い小児外科疾患である、鼠径ヘルニア、停留精巣、皮下腫瘤、舌小帯などの手術は2泊3日で行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 81 0.51
異なる 61 0.39
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 329 2.08
異なる - -
「入院契機と同一」とは、入院した時に各傷病名欄の疾患と診断されている患者さんであり、「入院契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院したが、その後に各傷病名欄の状態となり、入院時の疾患よりもそれらの治療により多くの医療資源が必要となった場合を意味しています。 
肝損傷などの重篤な外傷や、肝臓がんや膵がん、肺がんあるいは心臓血管外科疾患などの大手術後に血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固症候群がおこることがあります。また、色々な感染症などから血液中に病原菌が入り敗血症になり、これが原因で播種性血管内凝固症候群がおこることもあります。
当院は数多くの併存症を持った患者さんの手術を行っています。このためこれら手術後に播種性血管内凝固症候群を合併することもあります。  
手術・処置等の合併症では329名が入院していますが、これは腎臓内科の入院治療で、透析を行うために必要なシャントが血栓などで閉塞し使用できなくなり、その治療(経皮的シャント拡張術・血栓除去術)を行う患者さんが多いためです。

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