教育システム
新人研修
2010年4月から新人看護職員研修制度が努力義務として制度化されましたが、上尾中央総合病院では2008年より導入しています。 当院の大きな特徴としては、配属前に各看護科のジョブローテーションを行ったあと、配属部署を決定していることです。
新人看護職員研修のご案内
- 目的
社会人として専門職としての自覚と責任をもち、基本的な臨床看護実践能力を習得する。 - 目標
看護職員として必要な基本姿勢と態度を身につける
看護実践における管理的側面を養う
技術的側面:看護技術を習得する - 研修期間
4月~3月の1年間 - 指導体制
当院ではチーム支援型により、チーム全員で新人を育てていくという意識のもと、新人指導を行っています。 - 研修各期の目標
- Ⅰ期:
- オリエンテーション研修(4月)
集合研修により、病院および看護部の概要を知り、社会人としての自覚をもつ。
演習により看護技術を学び、臨床での看護実践の準備をする。 - Ⅱ期:
- ジョブローテーション研修(5月~6月)
看護部各部署でのOJTにより、各部署で看護技術の習得を行う。
病院全体の環境に慣れるとともに、看護に必要な健康障害各期をトータル的に把握する。個々の配属先を決定する動機づけとする。 - Ⅲ期:
- 部署配属前期(7月~10月)
日勤業務に慣れ、夜勤勤務が開始できる。
中期集合研修の講義と演習により、実践的能力が向上できる。 - Ⅳ期:
- 部署配属後期(1月~3月)
多重課題への対応方法がかわり、部署業務の独り立ちができる。
後期集合研修の講義と演習により、臨床実践能力および基本的態度が身につく。
クリニカルラダーⅠに合格する。
- 研修内容
- 1)
- 集合研修(107時間)
- 2)
- 技術演習(70時間)
- 3)
- ジョブローテーション
- 看護部全体の把握
各部署の役割を知る
各部署の診療・看護を知る
部署間の連携を知る - 看護実践力を身に着ける
各部署で行われている看護技術を体験する
各部署で実施可能な技術を習得する
各部署の特殊技術を見学し理解する - 仲間づくり
同期との交流を深め、横のつながりを強化する
相談できる仲間をつくる
- 1グループ5~6人で、看護部各部署を期日指定でローテーションする
- 部署毎に経験できる看護技術を習得する
- 配属後に未習得の看護技術は部署外ジョブローテーションにより習得できる
新人看護師の1年間
【配属前研修4月】
2023年年度は、新人看護師120名、新人助産師2名の合計122名で新人看護職員研修をスタートしました。最初は緊張した表情を見せていた新人達でしたが、毎日共に過ごしながら少しずつ距離を縮めていきました。4月は座学と看護技術演習を行います。静脈血採血や末梢静脈路の確保など新人同士で協力し合いながら毎日沢山のことを吸収していました。
【配属前研修5月~6月】
いよいよ1カ月半に及ぶJOBローテーション研修のスタートです!先輩看護師の指導とサポートを受けながら看護技術を実践するだけでなく、先輩達の看護観に触れる機会にもなり、沢山の影響を受け学びの多い研修期間になりました。
【1ヶ月交流会・リフレッシュ研修】
新人全員が集まる機会はリフレッシュ研修が最後になります。リフレッシュ研修は新人看護師が企画から準備、当日の運営までを行います。景品のお菓子を沢山獲得して笑顔溢れる楽しい研修になりました。
今年度最初の1か月交流会では、共に助け合い配属前研修を乗り越えた仲間に向けてメッセージカードを交換し合い、配属後も共に頑張っていこうと励ましあいました。
【配属後前期研修:7月~8月】
リフレッシュ研修が終わるといよいよ配属です。新人看護師達はそれぞれ配属された部署でOJTを受けながら、まずは日勤業務の独り立ちを目指します。配属後も毎月1回の集合研修があり、久しぶりに会う同期達と近況報告をし合う姿が見られました。
以下は、2022年度の情報です。
【7月~9月 日勤業務開始、創傷管理、人工呼吸器演習、3か月目交流会】
★当院の特徴➃ 配属後3か月は先輩とペアでOJT!
配属後は、新人看護師を1人にすることがないよう3か月間は先輩とペアになりOJTを進め、日勤の独り立ちを目指していきます。
【10月~12月 夜勤業務開始、急変時看護・多重課題、6ヶ月目交流会】
★当院の特徴➄ 夜勤は日勤業務に慣れてから!
日勤で看護実践を積んだら夜勤のスタートです。夜勤開始の時期に合わせて、急変時看護・多重課題のシミュレーション研修を行います。
【1月~3月 12ヶ月交流会、事例検討発表会】
★当院の特徴➅ 1年間に4回の交流会で同期との絆を繋ぎ2年目へ!
交流会は年に4回開催しています。配属後も同期と集まり情報交換や悩みを共有する機会を持ち、横の繋がりを絶やすことなく繋げていきます。
事例検討発表会は新人研修の集大成です。
継続研修
キャリアラダーシステム
当院では、キャリアラダーシステムにより継続教育を行っています。
個々の能力に合わせたキャリア開発プログラムを導入し支援をしています。
- キャリアラダー導入の目的
- 看護の質向上
- 看護実践能力を適性に評価
- 能力向上への動機付けの手段
- 組織人として、看護職として求められる資質を身につける
(社会性、人間性、意志、適性) - 看護師のキャリア開発
- キャリアラダー概要
- クリニカルラダーレベルⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
- マネジメントレベルⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
- 専門ラダー(職種別)
- 助産師ラダーレベルⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
- 保健師ラダーレベルⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
- 専門ラダー(看護科別)
- 手術看護
- ICU看護
- 透析看護
- 内視鏡看護
- 小児看護
- 循環器看護
- 放射線看護
- 救急看護
- 認定バッジ
クリニカル マネジメント Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ - レベル別年間教育計画
専門分野研修(院内認定コース)
目的 | より専門技術と能力の高い看護師育成により質の高い看護実践を遂行する |
---|---|
定員 | 各コース20名位 |
研修期間 | 1年間(研修回数は6回~7回) |
広報と募集 | 年度初めに研修計画にて案内 My webで申込み(4月) |
研修内容 | 講義聴講、技術演習、事例発表 |
認定評価 | 「専門コース評価チェックリスト」「技術チェックリスト」ケースレポート等 |
2022年度 看護専門コース
研修名 | 開催日 | 対象 | 講師 | |
---|---|---|---|---|
がん看護 | 全2回 要綱参照 | ラダーレベルⅡ以上 | がん性疼痛看護CN がん化学療法看護CN 他 |
|
KIDUKI | 全2回 要綱参照 | 全看護職員 | 集中ケアCN | |
スキンケア | 全2回 要綱参照 | ラダーレベルⅡ以上 | 皮膚・排泄ケアCN | |
ストーマケア | 8B・9B病棟以外 | 全3回 要綱参照 | 皮膚・排泄ケアCN | |
8B・9B病棟向け | ||||
感染管理 | ベーシック | 第1金曜日 | ラダーレベルⅡ以上 | 感染管理CN |
アドバンス | 2021年度は休講させていただきます | |||
摂食・嚥下障害看護 | 2021年度は休講させていただきます | |||
慢性疾患看護 | A(心不全) | 第2木曜日 ※8月休講 |
ラダーレベルⅡ以上 | 慢性心不全看護CN 糖尿病看護CN |
B(糖尿病) | 6・7月:第2木 8~11月:第4火 |
|||
急変対応 | 第2火曜日 | ラダーレベルⅡ以上 | 救急看護CN 小児救急看護CN |
|
認知症看護 | 第1木曜日 | ラダーレベルⅡ以上 | 認知症看護CN |
CN:認定看護師
2022年度 養成コース
研修名 | 開催日 | 対象 | 講師 | ページ |
---|---|---|---|---|
退院支援コース | 第3金曜日 | ラダ―レベルⅡ以上 | 要綱参照 | 23 |
クリニカルパス作成者養成コース | 第3又は第4土曜日 | クリニカルパス作成に携わる職員 | 要綱参照 | 24 |
中途研修
- 集合研修
看護部では中途入職看護職員を対象に、年に6回研修を行っています。
当院の職員として責任ある医療(看護)サービスの提供ができることを目的として、様々な研修を企画しております。 - キャリアラダー臨時認定制度
個々の経験やキャリアに応じたレベルを認定する制度として、入職1ヶ月後に臨時評価を行っています。
中途入職者研修
- 研修項目
組織概要、就業規定、感染管理、患者安全、輸血・薬剤、看護技術、看護記録 - 目的
当院の職員として責任ある医療(看護)サービスの提供ができる - 目標
病院の組織と概要が理解できる
部署の一員としての所属感をもつことができる
医療従事者として適切な対応ができる
今後の自己課題を明確にできる - 対象
看護職員(看護師・准看護師・看護補助者・クラーク・DA・歯科衛生士) - 開催日時:
年6回開催
うち1回は新人研修と合同で実施 - 内容
集合教育
CONTACT
掲載内容以外に、ご質問・ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
担当者:事務部 人事課・採用担当
jinji@ach.or.jp(電話受付時間 平日 8:30~17:30 / 土曜 8:30~13:00)